平成18年 お盆

■ 宝善院の模様替え(昨年お盆から最近まで) ■

 墓地回り竹垣を前面新装しました
 約20年を経過して、墓地周りの竹垣があちこち破損してきましたので、デザインを一新して全面新装しました。100メートルの竹と瓦による和風竹塀です。通行する人々の目を毎朝、毎夕癒しています。施行は当院役員の植忠さん。お近くを通るときには是非ご覧ください。
 本堂正面に火燈窓(かとうまど)を新設
 火燈窓は鎌倉時代に中国から伝わった寺院建築様式に付属する装飾窓です。京都・銀閣寺庭園前の四阿(あずまや)様式をもとに、当院役員・品田工務店さんが製作。
 本堂屋根の防水補修工事を行いました
 建物を長く使用する条件は、常に防水に心がける事です。当院本堂には、屋根の状態を簡単に点検できるよう設備を設け、住職が常時屋根を見回っています。わずかな傷が発見されても補修工事を行います。今回は帯部分の一部補修です。
 玄関正面板戸に鶴と松の絵
 玄関前板戸は約100年ほど昔のものですが、だいぶ傷んできましたので、補修をし、合わせて鶴と松の錦絵を描きました。
 電話交換機を新品に
 15年使用した電話交換機が壊れてしまい、ナショナルの最新交換機にかえました。テレビコマーシャルで流れていますが、来客の様子を離れたところで確認できます。

■ ゴミ持ち帰りのお願い ■

 お墓のゴミは週2回、収集ポストまで搬出し、市役所のゴミ収集車にお願いしています。問題は、ゴミ処理は有料になるだろうこと、無縁墓地(付け届けの全くない、管理料未払いの墓地)が宝善院でもじわじわと増えており、将来、無縁墓地が全墓地の半分以上になったとき、檀家だけでは墓地の維持をできなくなるだろうと憂慮しています。ゴミの量を今から減らすことは、将来の無縁墓地時代への準備でもあります。ゴミのお持ち帰りにご協力ください。以下は参考までに…

■ 平塚市営霊園の無縁墓地化率 ■

 今年の彼岸、住職はアルバイトをお願いし、市営霊園ではどのくらい無縁墓地になっているのか調べてみました。2割の墓地に墓参りの跡がありませんでした。これらは実態無縁墓地か、その過渡期と思います。すでに2割のお墓が無縁墓地になりつつあるというのは、大きな出来事と思えます。

■ 宝善院の無縁墓地 ■

 宝善院には約550戸の檀家墓地があります。無縁墓地は、当院にもじわじわ押し寄せ、550戸の檀家のうち十数年、付け届けゼロのお家が十数戸、昨年お施餓鬼供養を申し込まれなかった檀家が60戸。(お盆の施餓鬼供養は、慣習上檀家が参加されるべき最低限の儀式と、昔からされています。)これらの数字は微妙に上昇しています。