宝善院・古流石垣技術シリーズ
− 安芸の宮島の石垣「ちぎり」留め −

 宮島の太鼓橋はたいへん有名で、この橋の橋脚は石垣で作られています。激流から石垣を守るため、橋脚石垣の所々に「ちぎり」と呼ばれる、溶かした金属で石と石を結束した工事が行われています。これらは石垣築造についての知恵の結晶です。


 当院では「ちぎり」に溶かした金属のかわりに、チベット伝来の「五鈷(ごこ)」と呼ばれる密教法具を用いて工事をしています。この品は古くチベットから当院に伝わったもので、これをアクリル樹脂に封印して使用しました。
宝善院 安芸の宮島の石垣「ちぎり」留め