宝善院・古流石垣技術シリーズ
− 秀吉と「姥ガ石(うばがいし)」の故事 −

 当院石垣南側に、石臼を2ヶ所積み重ねた所があります。これは次のようないわれから作られました。
 天下の名城・姫路城に石垣築城についておもしろい話があります。秀吉が信長の命令により姫路城の石垣を築いているとき、西の隅櫓(すみやぐら)の石垣が何度築いても壊れます。それを見ていた老婆がこの石臼をあそこにはめるとよいという知恵を教えてくれました。秀吉がそのとおりにしたところ、不思議と石垣は崩れなかったということで、今も姫路城には、その石臼が残っているということです。

宝善院 秀吉と「姥ガ石」の故事