当院の本山は五重之塔で有名な京都の東寺です。東寺は今から1200年前、弘法大師が唐から帰国して、初めて真言宗を開宗した寺で、真言宗の歴史的な「総本山」です。明治初年まで東寺には長者(ちょうじゃ)と呼ばれる方がおられ、全国の真言宗寺院を管理していました。明治時代になって政府の方針により、現在の真言宗各本山が分離独立するまで、次のような本山とその末寺が東寺を中心に、真言宗を形作っていました。
和歌山県の 高野山
奈良では 東大寺(大仏)。唐招提寺(鑑真和尚)・薬師寺・長谷寺
京都では 東寺・智積院・醍醐寺・仁和寺・大覚寺・清水寺(きよみずでら)
関東では 高尾山・護国寺・川崎大師・成田山など
現在ではこれらの本山は全て独立してそれぞれの宗派を名乗っていますが、もともとは真言系の寺でした。 |