平成29年 お盆

■ だんだん広がる「墓じまい」 ■

 当院にも「墓じまい」を申し込まれる檀家さんが現れてこられました。先祖代々の墓地、墓石を整理し、墓地のご遺骨は永代供養墓に埋葬し、分骨を納めたお位牌を本堂に祀る方がでてこられました。最大の理由は、少子化とお家の後継者不足です。この傾向は総人口の減少が現実となった今、今後どんどん増えてくると思われます。(予測でも、日本の総人口は、50年後半分になるといわれています。びっくり仰天です。)  「墓じまい」とは先祖のご遺骨を墓から出し、「永代供養墓」に合葬し、本堂にはご遺骨を納めたお位牌をお祀りし、墓石と墓地は整理し、墓地は所有しないという形です。
 少子化と高齢化がますます加速する時代。現在の墓地の形は、将来、大変難しいと思われます。35年後の今を予測し、「永代供養墓」を提案しました。「永代供養」は今やわが国の墓地の形式となりつつあります。  「墓じまい」で注意すべきことがあります。それは決断の時期です。「墓じまい」の相談や支度中に、ご本人が死亡してしまうケースです。この場合、住職といえども、本人死亡後に介入する事はとても面倒で、放置しざるをえません。後は成行きにまかせることになります。(そのような檀家さんが既に数戸あります)その気になられたら、まずご相談ください。

■ メダカの池の秘密 ■

 当院玄関前にホントに小さな池があり、メダカが泳いでいます。
 この小さな池にはとても大事な役目があります。
 @周囲の植木に水を配る。
 A野鳥の水飲み場として野鳥を呼んでいる。
 B野鳥を呼ぶことで、目の前の桜の木の毛虫を退治してくれます。桜の木から毛虫がいなくなりました。
 野鳥もけっこう役に立つのです。

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■ 住職の出版 ■

 昨年暮れ、住職は著作集を出版しました。内容は下記です。

 ・邦楽のルーツといわれる『中国の紀元前後の古代音楽と日本の仏教音楽との関係』。
 ・『伊勢神宮で今も踊られる中国古代舞踏について』(以上2編、翻訳論文)。
 ・初めて明かされる昭和20年の平塚大空襲の真相。
 ・平塚の地名起源について大磯町から埼玉県日高市に至る詳細なレポート。
 ・真言宗中国開教史(明治から昭和20年まで)。

 本文450頁、カラー写真多数、箱入り 販売価格 1冊1万円でご希望の方は寺までお電話でお申し込みください。


『松下隆洪 異論集』発刊のお知らせ 

■ 最近、宝善院ではこんな工事をしました ■

表門・なまこ塀の化粧直し工事

平成7年の東寺創建1200年記念事業として、大阪城内重要文化財「ごきんぞう なまこ塀」をモデルに、檀家役員の(株)植忠さんに工事していただきました。今回は傷んだ箇所を補修し再塗装し、昔の面影がよみがえりました。あわせて墓地外周の生け垣の刈込工事をすませました。

3・11大地震の被害補修工事

 地震直後はわかりませんでしたが、しばらく経過して地震の影響ではないかと思われる水漏れが発生してきました。  本堂屋根最上部の垂直雨どいと、外壁との密着部分の剥離により水漏れです。地下霊場でもわずかですが水漏れが発生しました。いずれも地震の影響により隙間ができての水漏れと思われます。春から夏にかけて、これらの補修工事を施工し水漏れも止まりました。

宝善院のサルスベリに説明版を設置

本堂前に樹齢数百年と思われる「サルスベリ」の木があります。住職の子供時代すでに今の樹高でしたので、いつ頃からあるのか不明ですが、数百年の樹齢と思われます。サルスベリには古来いろいろないわれがあります。今回その説明版を設置しました。

今夏も墓地内に最新式「蚊」の誘導駆除器を設置しました

 藪蚊のフェロモンを人工的に発生させて藪蚊を駆除する機械を今夏も墓地内に設置しました。(製品名・モスキートマグネット・アメリカ製)当院檀家さん高橋プロパン施工。


■ 気楽な癌(がん)検診、発想の転換を!! ■

 日本人の死因の第一が癌であることは事実です。どうしたら早期発見と早期治療ができるかが要点。地域、職場でがん検診は受診しているのに、どうして?、はだって医療機関に出かけるのは気が重い。ではこんな方法はどうですか。犬による検診です。方法は自分で小さな風船を膨らまして、これをセンターに送ります。訓練を受けた犬が癌特有の臭いを感知するというものです。長所は病院まで行かなくてもよい、自分の都合で、自宅で早期にあるいは定期的に検査できる。費用が安い。(通常の検査は数十万円から数百万円ですが、犬検査は4万円弱)興味のある方はネットで「ドッグ・ラボ」で照会するか、住職までお問い合わせください。この検査は、医療システムとして認知されています。ただし癌の場所まで特定できません。

■ 住職の読書 ■

 住職は読書が趣味です。多少人より何かを知っているとすれば多読のせいです。今号からおすすめ本を紹介します。まずはその@『「日本のいい会社」地域に生きる会社力』坂本光司著・法政大学院教授 ミネルバ書房 2000円
 日本のいい会社20社を紹介、その第一は北海道稚内の日本最北端の信用金庫『稚内信金』。日本最北にこんな信金があるなんて初めて知りました。なるほどと思わせるお話しの宝庫です。ぜひご一読を。