当院にも「墓じまい」を申し込まれる檀家さんが現れてこられました。先祖代々の墓地、墓石を整理し、墓地のご遺骨は永代供養墓に埋葬し、分骨を納めたお位牌を本堂に祀る方がでてこられました。最大の理由は、少子化とお家の後継者不足です。この傾向は総人口の減少が現実となった今、今後どんどん増えてくると思われます。(予測でも、日本の総人口は、50年後半分になるといわれています。びっくり仰天です。)
「墓じまい」とは先祖のご遺骨を墓から出し、「永代供養墓」に合葬し、本堂にはご遺骨を納めたお位牌をお祀りし、墓石と墓地は整理し、墓地は所有しないという形です。
少子化と高齢化がますます加速する時代。現在の墓地の形は、将来、大変難しいと思われます。35年後の今を予測し、「永代供養墓」を提案しました。「永代供養」は今やわが国の墓地の形式となりつつあります。
「墓じまい」で注意すべきことがあります。それは決断の時期です。「墓じまい」の相談や支度中に、ご本人が死亡してしまうケースです。この場合、住職といえども、本人死亡後に介入する事はとても面倒で、放置しざるをえません。後は成行きにまかせることになります。(そのような檀家さんが既に数戸あります)その気になられたら、まずご相談ください。
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