− 須 賀 神 社 −
別名:牛頭天皇社

 祭神の午頭(ごず)「天皇は中央アジアシルクロードの神です。江戸時代の書き上げ帳によればこの地方にはやり病が流行した時、当院の檀家が西国より勧請(かんじょう)して当院境内に祭りました。戦前まで平塚一の祭りと御輿はこの神社をさしました。なお、例祭日は毎年7月26日で、地元の有志の方々により行われます。

〔牛頭天皇〕 祇園精舎の守護神として知られる牛頭天皇は、疫病除けの神として京都の東山の八坂神社(旧称を「祇園のやしろ」とも、「もと祇園社」とも言う)をはじめ全国で信仰されています。
 この信仰は、もと中国の新彊省(中国北西部新彊ウイグル自治区)和田(ホータン・コータンと呼ぶ。)にある牛頭の形をした山が、熱病に効果のある薬草「栴檀(せんだん)」を産出したところから、この山を疫病にご利益のある山として崇められたことに始まり、その後、インドの密教などと結合してわが国に伝えられました。わが国での牛頭天皇は、疫病、農作物の害虫や、その他邪気をはらい流し去ってしまう疫病の信仰と調和して、薬師如来や素盞鳴命(すさのうのみこと)と同体と信じられるようになりました。小田原市板橋の牛頭天皇社由来を参考にしました。
宝善院 須賀神社