私たちはなぜ、亡くなった方のために集い、法要を営み、供養するのでしょうか。ひとりのひとがこの世に生まれることはとても大きなことです。同じく、ひとりのひとがこの世を去るのも、とても大きなことです。
誰かのためにご法事をすることを考えている方はみな、亡くなった方との深いご縁によって、いまこの時に導かれてきました。ご法事とは、いまこの時を超えて、はるか遠く未来へとつながってゆく、新しいご縁を結ぶ場なのです。
一方、ご法事には、日時の予約や必要なもののご準備、縁者のご招待など、実務的な面もあります。このページでは、ご法事の種類、当日までの流れとご準備、お申し込みの方法、お塔婆のこと、年回忌の早見表、よくあるご質問をまとめました。
ご逝去から四十九日目に行う重要な法要です。四十九日までは喪に服す期間にあたり、埋葬をもって故人との別れに区切りをつけます。なるべく多くの方にご参列いただくのがよいでしょう。
一周忌・三回忌・七回忌など、節目の年のご命日に合わせて行う法要です。一周忌からは、日常の中で故人を弔ってゆくことになります。
四十九日などに合わせて、ご遺骨をお墓に埋葬いたします。お墓のことは「お墓と永代供養墓」をご覧ください。
年回忌にあたらない年や、月命日にも、ご供養をお勤めします。ご希望があれば、ご自宅に伺ってご供養することもできます。
ご法事は、故人のご命日(祥月命日)に合わせて行うのが基本です。近年は、参列される方の集まりやすい日にすることが多く、祥月命日の前の土日や、ご遠方の方が来られる日に合わせることもございます。区切りの日はひとつの目安として、集まりやすい日をお選びください。
候補日と時間をいくつかご用意のうえ、お電話・LINE・メールでご相談ください。お時間は10時・11時・14時・15時が多いです。ご自宅や会館で行うこともできます。
お日にちが決まりましたら、「ご法事・ご供養申込書」をご提出ください。ご提出をもって、ご予約が確定します。客殿での会食(三十席ほどまで)をご希望の方は、あわせてご相談ください。
お花・お供物は、お施主様が仏前にお供えするものです。故人のお好きだったものや季節のものを、お花はアレンジメント、お供物は籠盛りにするとお供えしやすくなります。ご用意が難しい場合は、寺でもご用意します。
日取りとあわせて、お花・お供物・お塔婆のご希望をお確かめください。お塔婆のお申込書は、お名前と振り仮名を記して、遅くとも十日前までにご提出ください。当日の読み上げに用いますので、本数にかかわらず必ずお願いいたします。
お墓のお掃除と点検をお願いします。ぐらつきや破損があれば、事前に修繕をご相談ください。新しいお位牌やご本尊は、ご法事の中で開眼供養をしますので当日お持ちください。人数の大きな変更は前日までにお知らせください。
20〜30分前までにお越しください。お位牌・お供物・お布施は、お部屋で寺の者へお渡しください。お布施とお供物料は封筒を分け、お名前と金額をお書きください。本堂でのお勤めは35分前後です。そののち、みなさまでお墓にお参りし、お花をお供えしてお塔婆をお建てください。
ウェブの申込フォーム、お電話、LINE、用紙のいずれかで承ります。まず、ご希望のお日にちと時間をお知らせください。
当院の予定と照らし合わせて、三日以内にご連絡いたします。返事がない場合は、お手数ですがお電話ください。
お申し込みの前に、次のことをお手元にご用意いただけますと、やりとりが一度で済みます。
電話受付 9:00–17:00。LINEは24時間受け付け、ご返信は受付時間内にいたします。フォームは二十四時間お申し込みいただけます。
印刷してご記入のうえ、ご来院時にお持ちいただくか、郵送・ファクス(0463-35-3217)・メール(info@houzenin.jp)でお出しください。プリンタをお持ちでない場合は、当院でも用紙をお渡しします。
お塔婆は単なる慣習や、ご法事をしたことの証ではなく、亡き方を偲び、法要の功徳を回向するための大切な作法のひとつです。当院ではお塔婆に故人の戒名と、施主・志主のみなさまのお名前を浄書し、ご遺骨の眠る墓地へと建立します。
お名前と振り仮名を添えて、遅くとも十日前までにお申し込みください。おひとり一本が基本ですが、孫一同、兄弟一同のように連名でお建てすることもできます。
お彼岸・お盆・施餓鬼、お墓参りに合わせてなど、ご法要をともなわない場合も承ります。お受け取りのご希望日をお知らせください。お受け取りは、寺務所でのお渡し、水子地蔵の前にお建てする、お墓にお建てする、のいずれかをお選びいただけます。水子供養のことは「ご法事とご供養」をご覧ください。
お塔婆だけのお申し込みは、フォームまたはお電話で承ります。ご法事に合わせる場合は、ご法事のお申し込みとあわせてお知らせください。
お釈迦さまがお亡くなりになった時、人々はそのご遺骨を八つに分けて、各地に大きな塔を建て、その中に収め祀りました。この塔をインドの言葉で「ストゥーパ(仏塔)」と呼び、中国で「卒塔婆(そとば)」と音訳され、日本では「塔婆」と略して呼ばれるようになりました。
当院の本山である京都・東寺の五重の塔をはじめ、日本の各地にある仏塔は、いずれもお釈迦さまのご遺徳を偲ぶためのものです。時を経て、仏塔の形を真似た木の板をお墓に建てるようになりました。
お塔婆の上部にある四つの刻みは、五重塔の屋根を真似たものです。真言宗では、この五つを曼荼羅の中心におられる五如来さまの導きの光の象徴としています。お塔婆を建てることは、故人が仏さまに導かれて成仏できるよう祈る心の表れなのです。
一周忌は、亡くなられてからちょうど一年の区切りの日です。三回忌は、亡くなられた日から数えて三度目のご命日にあたるので、三回忌と言います。
三や七のつく年回忌は、三は吉祥(善いきざし)、七は成就(願いが叶うこと)という善い数に由来します。昔から三十三回忌までをお勤めし、これを区切りに故人はご先祖となってゆくとされます。
表の年は、その年に年回忌を迎える方の亡くなられた年です。
※ 表内の年は、その年に年回忌を迎える方の「亡くなられた年」です。
※ 年回忌の数え方やご本尊の配当は、地域やお寺の伝統により異なることがあります。
ご法事について、よくお寄せいただくご質問をまとめました。質問を押すと、答えが開きます。ここにないことも、どうぞお気軽にお尋ねください。
いいえ。ご命日は大切な区切りですが、さまざまな事情に合わせてご法事の日をお決めいただけます。
お施主様や参列されるみなさまが、なるべく集まりやすい日をお選びください。できればご命日より前のほうがよいでしょう。予定を合わせやすい、一、二週間前の週末にすることがいちばん多いようです。
はい、ご命日を過ぎてもご法事はできます。ご命日は、多くあるご法事をするひとつのきっかけとなる日です。たとえ遅くなっても、なにもしないよりはずっとよいことです。
目安の日があったほうが決めやすければ、都合の合わせやすい月命日(毎月の亡くなられた日)でお考えください。次の年の祥月命日に、追善供養としてご法事をすることもできます。
同じ年に複数の方が年回忌を迎えられる場合には、ご一緒にご法事をすることがあります。これを併修(へいしゅう)と言います。故人おひとりずつのご縁を大切にするため、分けてのご法事をおすすめする場合もあります。
ただし、年をまたいでの年回忌供養は行っておりません。年回忌に当たらない年にご供養する場合は、追善供養としてご法事をしております。迷われた場合は、どうぞ事前にご相談ください。
はっきりとした決まりはなく、地域やお寺、宗派によっても異なります。年回忌はそれぞれにご本尊さまがあり、法要ごとの意味も違うため、昔から三十三回忌まではお勤めすることが多いようです。
当院でも、三十三回忌までは年回忌のご法事をおすすめしております。三十三回忌を区切りとして、故人はご先祖になっていくとされ、これを弔い上げと言います。
三十三回忌以降も、三十七回忌、五十回忌、百回忌と大きな区切りがあります。感謝の気持ちを込めてご法事をされるのもよいですし、お塔婆を建ててお墓参りだけでもよいと思います。
ご法事が難しくても、ご供養そのものを諦める必要はありません。例えば、ご命日にお塔婆を建ててお墓参りをする。ご自宅にご仏壇やお位牌があれば、ご自分でお参りされるのもよいでしょう。
ご希望があれば、ご自宅に伺ってご供養することもできます。おひとりでも、ご一緒にご丁寧にご供養いたします。迷われたときには、お気軽にご相談ください。
はい、もちろんです。ご法事にどのような方が来られるかは、故人さまがご生涯の中で結ばれたご縁のあり方によって変わります。
ご家族でも、ご夫婦でも、おひとりでも何も問題はありません。家族・親族・ご友人ご一緒でもよいでしょう。故人さまと、その時々の状況に合わせてお参りください。
まったく問題ありません。むしろ、ぜひご一緒にお参りください。お子さまにとって、亡くなった方との時間はなかなか得ることの難しい、大変貴重なものです。
横になってお休みいただけるお部屋をご用意しています。ご法要中の出入りはご自由です。廊下の本棚には、お子さま向けのマンガや絵本もございます。ご心配な点があれば、お気軽にご相談ください。
はい、構いません。遅れてしまったときは、お集まりの方で先にはじめ、到着されたときにお静かに本堂におあがりいただいています。
途中で出なければならないときは、まわりに声をかける必要はありません。静かに本堂を出て、戻れる場合は同じように静かにお席にお戻りください。
はっきりとした決まりはありません。ご参列の皆さんで合わせていただくのが一番です。一周忌までは喪服にすることが多く、三回忌以降は、華美でなければ平服で構いません。
仏前では肌の露出は避け、手足や首元の露出が大きなものはお控えください。お数珠や輪袈裟をお持ちであれば、ぜひお持ちください。
ご法事であれば、少なくともお施主さまだけでも必ずお塔婆をお建てください。お塔婆は、仏さまによる故人さまのお導きの象徴となるものだからです。
開眼供養とは、まだ形を備えただけのお位牌やご本尊に、故人または仏さまを招き入れる作法です。私たちと故人やご本尊さまをつなぐ、はじまりをつげる儀式となります。
新しくお位牌やご本尊の像をお造りになる場合は、ご法事の中であわせて開眼のご供養をいたしますので、当日お持ちください。
お墓のこと、ご供養のこと、仏事の作法のこと。「こんなことを聞いてもいいのかな?」ということこそ、どうぞそのままお寄せください。